クリニックからのお知らせ

■マイコプラズマ肺炎
激しい咳が続き、風邪かと思って市販薬を飲んでも効かない。
そんな場合は、マイコプラズマ肺炎かもしれない。
肺炎にしては比較的症状が軽いため、気づかずに治療が遅れることもある。
マイコプラズマという微生物が原因で、せきやくしゃみのしぶきを介してうつる。
60歳以上の患者はまれで、子供から30代までの若い人が多くかかる。
学校や職場で人と接していれば、誰にでも感染のリスクはある。
代表的な症状は、発熱とかわいたせきだ。たんがでることはほとんどない。
せきの激しさは夜眠れないほどで、熱が下がったあとも頑固に続く。
あまりに強くせき込むため、胸の下から背中にかけて筋肉痛になることもあるという。
一方で、一般的な肺炎と比べると、多くの場合は全身状態は悪くない。
そのため、本人もまわりも「長引く風邪」くらいに思いがちだ。

治療には、抗生物質が使われる。その中でも一般的な細菌性肺炎に有効なペニシリン系やセフェム系は、
マイコプラズマに効き目がない、効果的なのは、マクライド系テトラサイクリン系などだ。
ほとんどの場合は、通院で治療できる。ただし、中耳炎や肝炎、
髄膜炎などを合併することがあるので、油断は禁物だ。
せきが長引いていたら、呼吸器内科などを早めに受診してほしい
かつては、なぜかオリンピックのように4年周期で流行し、オリンピック肺炎とも呼ばれた。
しかし、いまはこの傾向は崩れ、いつはやってもおかしくない。
秋から春にかけて患者が多いが、「流行が夏まで続く年もある」
マイコプラズマに対する免疫が続くのは1年程度とされ、再感染することもある。
予防薬はなく、対策は手洗いくらいある。予防薬はなく、手荒いくらいという。
感染したあとの早期発見と治療、せきエチケットを心がけ、まわりにうつさないことが大切です。
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