クリニックからのお知らせ

■★歯ぎしり★ ?
「ギリギリ」や「ギシギシ」。寝ている間に歯と歯を擦り合わせる歯ぎしりの音だ。自覚症状のない人も多いが
そのまま放置しておくと、歯がすり減るだけでなく、歯周病が発生・悪化することもある。
健康を脅かす危険なサインの一つとしてとらえ、早めに対処することが大切だ。睡眠時の歯ぎしりは、
大きく2つに分類される。上下の歯を擦り合わせてギリギリと不快な音を出すタイプと、音はしないが、
歯と歯を強くかみしめるタイプだ。どちらも主に睡眠が浅くなる時に発生するタイプと言われており
歯ぎしりの際に出る力は、日中強くかむ際の十数倍にも達する。そんな大きな力が1時間で4〜5回、
長い時には一晩で計40分近くも口の中で発生している例もある。歯ぎしりを放置しておくとどんな症状が出るのか、多いのが圧力で歯がすり減って歯を支える組織にも影響が及び、歯周病などが発症したり悪化したりするケース。インプラントやかぶせものが破損したりする人もいる。また、あごの疲れや痛み、肩こり、頭痛なども引き起こす。睡眠障害につながる危険性もあると最近の研究でわかってきたという。
生活の質(QOL)低下につながる歯ぎしりだが、原因は今のところ解明されていない。
以前は歯のかみ合わせが悪いと歯ぎしりが起こると考えられていた。
現在は複数の要因が絡み合わさって歯ぎしりを誘発している可能性が高いとみられている。
遺伝的な要因と歯ぎしりの要因を調べる研究も進んでいる。歯ぎしりの正確な原因は分かっていないが、
遺伝以外にも助長させる要因がある。一つは仕事や日常生活で不安や過度のストレスを抱え込むことだ。
飲酒や禁煙、特定の抗うつ剤で引き起こされるケースもある。胃炎などで食道が炎症を起こして胸焼けなどが起こる
逆流性食道炎も歯ぎしりを誘発しやすいという。これらのどれか一つが原因となる場合だけでなく、
複数組み合わさっている例もある。運よく歯ぎしりに気づいたとしても、歯ぎしりを完全に治すのは難しく、
症状軽減が治療の目標となる。
Topページに戻る