クリニックからのお知らせ

■★高血圧予防は減塩から★
血圧は健康状態を知る指標の一つだ。心臓から押し出された血液は血管を通って体中に運ばれる。このときの圧力が最高血圧(収縮期血圧)、心臓が広がった状態の圧力が最低血圧(拡張器血圧)だ。何らかの原因で血管の通りが悪くなると血圧が上がる。この状態が続くのが高血圧で、動脈硬化などの症状が現れる。進行すれば心筋梗塞や狭心症になり、死に至るケースもある。現在の診断基準では最高血圧が140以上、最低血圧が90以上になると高血圧と呼ぶ。試験の前に緊張するといった精神的なストレスでも血圧上昇がみられるが、こちらは一時的だ。高血圧患者は日本に約4000万人いるといわれるが、高血圧は自覚症状がほとんどない。このためサイレントキラーと呼ばれている。なぜ高血圧症状が表れるのかについても、はっきりしていない。大部分は検査をしても原因が分からない「本態性高血圧症」だ。遺伝との関係も未解明な点が多い。しかし日頃の、生活に気を配れば防ぐことも可能だ。大切なのは食事や運動などの生活習慣。例えば、バランスのよい食事を取る、体を動かす、酒をたくさん飲まない、禁煙を心がけるなどだ。食生活で特に重要なのは塩分を減らすことだ。日本人は塩分を取りすぎる傾向があり、厚生労働省の2011年の調査では、成人の1日の塩分摂取量は男性が11・4?、女性が9・6?だった。以前より減塩が浸透しつつあるが、それでも多い。厚労省の基準は男性が1日9?未満、女性が7・5?未満となっている。今年1月に世界保健機構(WHO)が発表した目標値はさらに厳しく5?未満だ。減塩によって高血圧の予防、改善を試みよう。
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