クリニックからのお知らせ

■★ピロリ除菌:胃炎にも保険適用広がる★ ?
胃の粘膜にいて、胃潰瘍や胃がんの原因になる細菌ヘリコバクター・ピロリ菌。
国内で3500万人が感染しているとみられる。2月から、公的医療保険でピロリ菌の除菌
ができる対象の病気が広がり、今後、除菌を受ける人が増えそうだ。ピロリ除菌とはどんな治療なのだろう。
これまで、公的医療保険でピロリ除菌の対象になるのは、胃潰瘍か十二指腸潰瘍などと
診断された場合だった。それより症状が軽い胃炎では保険が使えないため、全額自己負担で除菌を受ける人もいた。
今年の2月から、ピロリ菌による胃炎も保険の対象になった。年代別では50代以上の人に多い。
衛生環境が良くなかった時代、子どもの頃に感染したようだ。今の子供の感染率は低い。
感染すると、ほとんどが胃炎になると考えられるため、これから除菌をする患者が増えてきそうだ。
除菌治療を受けるには、まず、内視鏡検査で胃炎と診断されることが出発点になる。
人間ドックなどの内視鏡検査で胃炎が見つかった場合も含まれる。さらに、検査でピロリ菌が見つかった場合には
薬を飲んで除菌して、このあとに検査をして菌が消えたかどうかを確かめる。除菌に使う薬は3種類。
抗菌薬2種類と、胃酸の分泌を抑える薬1種類の組み合わせだ。これを1日2回、7日間続けて飲む。
副作用には、下痢や軟便などがある。1次除菌の成功率は70%。2種類の抗菌薬の一つに耐性菌が出てきているためだ。
1次で成功しない場合は別の抗菌薬を使って2次除菌をする。1次で不成功でも2次の成功率は90%なので、
2次までの成功率は結局90%なので、2次までの成功率は結局97%という。
除菌が広がれば将来の胃がん死亡を減らせる。
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