クリニックからのお知らせ

■★高血圧防止に有酸素運動★
サイレントキラーとも呼ばれる高血圧に悩む人は多い。世界保健機構(WHO)がまとめた報告によると、
世界の25歳以上で高血圧と診断された人の割合は、2008年で男性が29.2%、女性が24.8%
実に4人に1人を占める。高血圧が怖いのは、狭心症や心筋梗塞、くも膜下出血、大動脈瘤、
腎臓病などの引き金になるからだ。血管が長い間、高い圧力にさらされると弾力性がなくなってしまう。
高血圧の予防には、食事療法と運動を心がけることが一番。日々の生活習慣に
気を配れば、これらの病気の多くは予防できる可能性があるのだ。運動はなぜ高血圧の防止効果が
期待できるのか。それは運動することで、体内で「ドーパミン」や「プロスタグランジン」といった
血圧低下に役立つ物資が増えるからだと考えられている。少し速足で歩く、ゆっくりと自転車に乗る
などの有酸素運動がお勧めだ。水泳やジョギングでもよい。これらを長く続けるのだ。
炎天下で運動や激しい筋力トレーニングなどは避けよう。ただ、生活習慣を改善しても血圧が
なかなか下がらない場合などは、薬で血圧を下げる対象となる。降圧剤を服用する。
様々な種類が出ているので、医師とよく相談して決めることが大切だ。
高血圧で最近、注目されているのが肺血圧症だ。この中で30〜40代として比較的若い年齢で
発症することが多いのが、肺動脈性肺高血圧症と呼ぶタイプだ。国の難病指定を受けている病気の一つだ。
肺動脈性肺高血圧症は肺の末梢にある細い動脈が挟まり、血圧が上昇する。心臓に大きな負担が生じるとともに、
肺に送り込む血液の量が減ってしまう。このため疲労感や倦怠感に襲われ、呼吸困難に陥ることもある。
いきぎれ、めまい、立ちくらみなどがよく起こるようなら、この病気の可能性もあるので要注意だ。
以前は肺移植などを除き、ほとんど治療方がなかった。しかし最近は、肺の血管を広げて血圧を広げて
血圧を下げる薬が登場し、治療が改善している。
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