クリニックからのお知らせ

■くすりの服用時間の指示
なぜ、食前・食間・食後というような服用時間の指示があるのでしょうか
さまざまな特徴をもったのみ薬の効果や安全性を高めるために、
食事によって変化する胃の中の状態にあわせて服用する必要があるためです
「食前」とは、食事の20〜30分前のことです。胃の調子を整える食欲増進薬や、
食べた後の吐き気を事前に抑えるくすりなどは、食前に飲むと効果があります。

「食後」とは、食事が終わって20〜30分後までをいいます。
のみ薬のなかでもっとも多くみられるタイプです。
食べ物と一緒の方が吸収がよくなるくすりや、胃が空の時にのむと胃を荒らすくすりなどが
食後にのむくすりになります。
もし、なんらかの理由で食事ができなかった時でも、せめて、パンなどを一枚食べるだけでも
食後に近い状態となり、胃の保護につながります。
のみ忘れしそうな人は食事の直後でもかまいません。
特に消化薬は食直後にのむと効果があります。
「食間」とは、食事と次の食事の間、それも食後2時間ぐらいたってからのことです。
そのころになると、前に食べたものが消化され、胃の中の食べ物が少なくなります。
食間にのむように指示されたくすりは、空腹の時の方が吸収が良いものです。

一方、空の胃が胃酸で刺激されるのを防ぐためのくすりも食前にのみます。
このように、食前・食間・食後には、それぞれにきちんとした意味があります。
決められた服用時間を守ることは、くすりの効果と安全性のうえからも、重要なことなのです。
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