クリニックからのお知らせ

■★あせも★ ?
あせもは大量の汗をかくことで発症する。節電によって冷房の使用を控えたり、
設定を高めにしたりしているのも要因のひとつだ。こまめに汗をふきとり、可能な限り着替えや
入浴をするなど、肌の汗対策をしっかりすることが予防と悪化を防ぐ最良の方法だ。
今年は普段あせもにならないような大人が来院するケースがが、梅雨時から目立つ。
あせもは大量の汗をかいたまま放置しておくことで、汗の通り道である導管がつまって、
汗が管にたまってしまうことで起こる。できやすいのは首回り、額や頭、脇の下、ひじやひざの裏などだ。
もともと汗をかきやすい乳幼児や子供に多い病気で、近年、冷房設備の整った環境で過ごすことが増える
大人の間では、汗っかきの人や肥満気味の人を除き、ほとんど起こらなくなった。
ところが、最近はエコ意識の高まりや冷房の効きすぎにより冷え性への懸念などから、
冷房使用を控える動きも増えた。さらに今年のように節電を迫られると、多くの場所で例年より
内温度が高いため、仕事をしながら汗をかきやすい。制服や作業着を着用せざるを得ない人などが発症しやすい
あせもと気づかずに爪などでひっかき、細菌感染を起こすなど症状を悪化させてくるケースも目立つ。
今年はいわば節電あせもが急増中で、医院に行く時間のない社会人を中心にあせも用塗り薬の受容が高い。
あせもの種類は、汗のたまる場所の違いから主に3種類ある。最も一般的なのは紅色汗疹といわれるタイプで、
汗が表皮の中にたまる。たまった汗が原因となって炎症が起きて盛り上がり2〜3?程度の赤い点状の
ぶつぶつができる。かゆみを伴うのも特徴だ。おとなのあせもはほとんどが紅色汗疹。できてもかかずに
清潔に保てば、通常は数日で治る。表皮の一部で最も外側の皮膚の角質層の中に汗がたまるのが水晶様汗疹で、
主に乳幼児に多い。透明で大きさ1??程度の小さな水泡(すいほう)ができるが、かゆみなどはほとんどない。
また真皮に汗がたまる深在性汗疹は、日本では多くないが、紅色汗疹を繰り返していると悪化してできることもある。
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