クリニックからのお知らせ

■★食品の栄養表示★
食事を調整して体力維持や健康を確かなものにしようとすると、食材や料理の栄養情報を
日常的に利用する機会は多くなる。中でもKcalという単語で表示されるエネルギー量、
mg(??)単位のナトリウム含有量を食塩相当量のg(?)に換算した塩分表示などは利用回数の多い項目だ。
加工食品は、賞味期限のほか使用されている原材料名や調味料などアレルギーとも関連する項目への注目が
今後さらに高まるだろう。健康増進、食品の安全性、さらに商品選択に役立てられるよう、食品表示関する法律も
近く整備されるようだ。過剰になりやすい食事や特定の栄養素が実際どれくらいになるのか、目安を確認して
献立や食事の考案に使う場合、文部科学省から提供されている日本食品標準成分表を用いて計算する。
実のところ、農水産物は収穫時期や品種、栽培方法、国内外の生産地域によってエネルギー量などは変わるので、
その数値を特定するのは少し面倒な作業だ。新緑の季節には「目に青葉」とうたわれるカツオが旬だ。
春にとれるカツオは加食100?あたり114??だが、戻りカツオと呼ばれる秋のカツオは脂が乗っていて
165??。同じカツオでも季節により50%近いエネルギー差が生じる。同じエネルギーの一皿にするなら、
重量を調整し調理法や付け合せで満足感や見た目のボリュームを工夫することも必要だ。
エネルギーはさほど違わないのに含まれる栄養素に差が出る魚でもある。例えば弁当やおにぎりで人気のサケ・マス類、
カラフトマス、シロサケ、ベニザケのエネルギーは可食100?あたりそれぞれ154、133、138??。
それが骨粗鬆症予防や成長に欠かせないカルシウムの吸収と代謝を促すビタミンDはそれぞれ
22、32、33マイクロ?となり、差が大きくなる。食材の知識を深め、成長や保険予防に必要な
栄養をしっかりとりたいものだ。
Topページに戻る