クリニックからのお知らせ

■★お年寄りの転倒を防ごう★
お年寄りがつまずいたり、滑ったりすると、大けがや寝たきりになりかねない。足が衰えていないか
どうかを知るテストや、転倒予防や転倒時に役立つグッズの活用で身を守りたい。
東京消防庁が2006年〜10年に救急搬送した65歳以上の高齢者約24万人を調べたところ、
8割が転倒によるけがだった。なぜお年寄りに多いのか。自分のイメージする身体能力と、
実際にできることに差が出るためであり、自分の衰えを正しく把握することが、予防の第一歩となる。
勧めるのは健脚度チェック。生活に潜む転倒の危険がある場面に、対応できるかどうかの見当をつけるものだ。
まず10?の全力歩行の時間を測る。信号が青の間に横断歩道を渡り切れるかどうかの目安となる。
次に一歩の歩幅を調べる。家でよくつまずく原因となる敷居をまたげるかどうかをみるためだ。
3つ目は高さ40?の踏み台の上り下りだ。これはバスのステップを上れるかどうかのテストだ。
3ヵ月や半年ごとにチェックをして、過去の記録と比較すると衰えを把握できる。
歩く速さが遅くなったと、周りから指摘されたら衰えが進んだシグナル。普段からこまめに動き、
散歩に出かけることなどが一番だという。便利なグッズもいろいろある。
医療機メーカー・テルモが販売する靴下「アップウォーク」は、繊維の編み方に工夫があり、
つま先が上向きになるようになっている。5?程度の小さな段差でのつまずきを防ぐ。
花王が発売中の大人用おむつは、下着のように伸び縮みしてはきやすいよう工夫してあり、着替えの時に
体がふらついても、転びにくいという。一人暮らしのお年寄り向けに、気圧や加速度センサーがついた
ペンダントが転倒を検知してサポートセンターに自動通報し、家族らが駆けつけられるサービスもある。
これらは転倒予防医学研究会が推奨しているもので、他のグッズも含め、
ウェブサイト(http://www.tentouyobou.jp)で紹介されている。
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