クリニックからのお知らせ

■★関節や筋肉の痛みを和らげるアイシング★ ?
皮膚表面が凍るような極端な低温は禁物だ。解けかけの氷がいい。調子を整えるなら10〜15分、
応急処置なら20〜30分程度が目安。個人差もあるので、感覚がなくなったら一度やめた方が無難
循環器系の持病がある人や、冷たい刺激にアレルギー反応を起こす人は避けなければならない。
アイシングは気軽にできるが、心配な点もある。運動後の痛みを軽減する効果はあったが、
傷ついた組織の修復を早めているか、はっきりしなかった。そこで、筋肉を激しく損傷したラットに
アイシングをする実験をした。すると、損傷部に入り込む免疫細胞の活動が1日ほど多くなるなど、
修復に向けた体の反応が遅れていた。再生した筋肉の断面積を4週間後に比べたら、アイシングを
した方が半分ほど小さかった。体本来が持っている回復力をアイシングが邪魔してしまった可能性が
考えられる。ただ、回復が多少遅れても痛みの軽減を優先したいケースもあるだろう。
やり方や程度によって効果がどう変わるかまでは、基礎研究が追いついていない。試行錯誤して
自分にあった「さじ加減」を見つけたい。
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