クリニックからのお知らせ

■★女性に多い関節リウマチ★
朝起きたとき、手の指がこわばり、なかなか動かせなかった経験はありませんか?
幸い数週間でよくなったとしても、重い病気が隠れている場合もあり、注意が必要です。
手のこわばりが症状に出る病気のなかで、代表的なのは関節リウマチだ。関節リウマチは、
免疫の異常により関節に炎症が起こり、腫れや痛みが出る。進行すると骨や軟骨が
破壊されて変形し、手や足の機能に障害が出る。詳しい原因はわかっていないが、
30〜50歳代で発症する人が多く、男女比は3対7で女性が多い。朝起きた後の手指のこわばりは
関節リウマチの初期段階からよく見られる。30分以上続き、手を使っているうちに楽に
動かせるようになる。起床後のほか、日中でも長時間、関節を動かさないとこわばりが出やすい
ただ、手のこわばりだけで関節リウマチを疑うのは早計だ。痛みや腫れも伴うのが関節リウマチの特徴です。
症状は手や足の指など小さな関節から、徐々に手首やひざなど大きな関節にも広がっていく。
2010年に公表された欧米の基準をもとに、腫れのある関節の数や症状の継続期間、血液検査の結果など
総合的にみて、早期に治療を開始すべきかを判断する。関節リウマチと診断された場合、
まず使われるのはメトトレキサートなどの抗リウマチ薬だ。抗リウマチ薬が効かない場合、
生物学的製剤という薬も併用する。症状が出て1年以内に治療を始めれば、半分の人が症状の出ない
『寛解』という状態に持ち込める。気になる症状があれば、早めに医師に相談してほしい。
手のこわばりで他に原因が考えられるのが、女性ホルモンの急激な変化によるものだ。
体の水分量や循環状態が乱れ、手がむくんだときに手のこわばりが出るという。
東洋医学で「水毒」と呼ばれる症状で、漢方薬の当帰芍薬散などが効果があるという。
数か月間も飲めば、症状が緩和される。更年期障害の場合にも同様の症状が出る場合があり、
日常生活に支障が出るほど症状がひどい場合は、ホルモン補充療法(HRT)が効果的という。
HRTはかつて、米国の臨床試験で乳がんなどのリスクが上がると発表された。
しかしその後の解析で、長期間使わなければリスクは上がらないことがわかった。
専門医のもとで適切な処方を受ければ、HRTは効果的な治療法です。
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