クリニックからのお知らせ

■★時差ボケ★
もうすぐ夏休み。海外旅行の計画を立てている人も多いはず。旅先で存分に楽しみたいと
思ったときに、気になるのが「時差ボケ」不眠や日中の眠気、胃腸障害などに悩まされず、
快適な旅にするためには、ちょっとした心がけが必要なようだ。人間には「体内時計」
が備わっている。それが朝起きて夜寝るという一定のリズムを刻む。時差ぼけは一般的に、
5時間以上の時差がある地域を高速移動したとき、脳内にある体内時計と現地の時間に
ずれが生じることで起きる。それが心身に不調をきたす原因にもなる。
体内時計の周期は約25時間。このため時差に対応できるのは1日に1〜2時間程度で、
5時間の時差を解消するには最低でも4〜5日はかかる。体内時計の朝の時間帯に光を浴びると
睡眠のリズムは前進し、夜の時間帯に光を浴びると後退するとも言われている。
旅行の数日前から光の浴び方や食事、睡眠時間などを理解し、体内のリズムを調整することで
症状を軽くすることができる。東向きの旅行の場合、日中に到着したら太陽の光を浴びて
体内時計をリセットする。2日目以降、光を浴びる時間を徐々に早めるようにすると、
無理なく体内時計を前進させることができるという。時差ぼけは高齢者ほど症状は重いとされるが
日頃の生活習慣や体調、渡航する方向なども影響するため、程度には個人差がある。
旅慣れた人でも渡航後の数日は、睡眠障害に加え、食欲減退や便秘などの胃腸症状、集中力の低下
などに悩まされることが一般的だ。時差ぼけは慣れれば克服できるというものではない。
ある程度は仕方のないものとして受け止め、旅行中はこまめに過眠をとったり、
軽く体を動かしたりして無理のない対応を心がけて。3〜4日程度の短期滞在であれば、
帰国後のことを考えて無理に現地時間に合わせないほうがよい。1週間以上の長期滞在の場合も、
到着した日はなるべくゆっくり過ごし、20分程度の仮眠を小分けしてとるようにすると
だいぶ楽になるという。
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