クリニックからのお知らせ

■★高齢者の夏の体調★
このところの猛暑続きで、熱中症で医療機関に搬送されていく件数を日々のニュースで聞くたび、
身近で切実な課題だと思い知らされる。特に高齢者は、喉の渇きを普段から感じにくい上、
一度に多くの飲料を飲めないことや、腎臓の機能低下など加齢に伴う水分や塩分のコントロール
とも関係していることで、病気による症状なのか脱水によるものかの区別が難しいといわれる。
そこで、暑い季節に限らず、高齢者の水分摂取には日ごろから注意を向け、日課として水分の
定期的な補給を習慣にする大切になってくる。就寝する時には枕元に好きな飲み物を用意し、
夜中に目覚めた折に利用するということも大切にしたい、若いころとは違った水分コントロール
が必要だ。量はともかく、ゆっくりだが若い人たちと同じものを
しっかりと食べることも大切だ。暑いとさっぱりとした食べ物に流れやすいのは高齢者だけではない。
だが、高齢者はのどの乾きだけでなく、時に食欲の低下さえ気づかないこともあるから注意が必要だ。
そうめんやうどん、カボチャの煮つけなどに嗜好が偏りやすいことも致し方ないが、そればかり続くと
すぐに低栄養につながる。火を使わなくとも準備できるたんぱく質として、魚介類の缶詰や瓶詰、
ハムやソーセージ、かまぼこ、豆腐、納豆、市販の茶碗蒸しや卵豆腐などがある。
麺類と組み合わせれば、栄養価は格段に高まる。一手間かける気力があれば、鶏肉や白身の魚にさっと
酒と塩を振り、電子レンジ。で調理するのもよい。梅肉や香り高いシソやミョウガを刻んだドレッシングで
味付けをすると爽やかだ。

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