クリニックからのお知らせ

■★夏の入浴の心得★ ?
蒸し暑い夏にひと風呂浴びればすっきりする。シャワーより湯船につかったほうがリラックス
できるという人も多いだろう。ただ、日本人が好む熱めの湯に長くつかると、体への負担も増す。
入浴する際のコツを知ることが大切だ。日本人は風呂好きで知られるが、その分、浴槽内で
溺れる事故も多い。入浴時の事故では、心筋梗塞や脳卒中が起こるケースがよく知られているが、
夏場にも危険が隠れている。事故が起こる理由の一つとされるのが熱い湯に長くつかることだ。
約45%が夏場でもセ氏40度以上の湯につかったり、熱い湯に肩までつかるのを好む人も多かった。
この入浴法では、血管や脳、心臓に大きな負担がかかってしまう。高齢者だけでなく、中年以後の人でも
体調が悪かったり持病があったりする場合は注意が必要だと強調する。熱い湯につかると、
体温を調整しようと皮膚の毛細血管が広がる。全身の血行がよくなる半面、血圧が下がり脳に届く血液
が減る。この状態で立ち上がると、脳に血液を送ろうと血圧が急に上がるケースがあるという。
別の問題もある、浴室内での熱中症だ。もともと入浴中は全身の温度が上昇している軽い熱中症状態
ともいえる。入浴中は体温調節のため汗が出るので、体内の水分量が減りがちだ。しかも、最近の浴室は
気密性が高く熱が逃げにくい。入浴そのものが熱中症を引き起こしやすい環境にあるといえる。
節電が叫ばれ、エアコンによる部屋の冷やしすぎは減ったが、それでも人によっては寒さを感じる。
そんな環境に長くいると、自律神経の調節機能が低下し、うまく体温調節ができなくなる例がある。
冷房の利いた室内に長くいると、年齢や性別にかかわらず汗を出す汗腺の働きが弱まってしまう恐れがある
こうしたケースでは、入浴時に熱中症や脱水症になる危険性が増すという。
Topページに戻る