クリニックからのお知らせ

■★経鼻内視鏡検査の利点★
鼻から入れる胃内視鏡検査が広がっている。従来の口から入れるタイプより「オエッ」となる
苦痛が少ないと人気だ。しかし、がんの切除など治療には使えず、限界もある。
それぞれの内視鏡の特徴を調べた。太めのうどんくらいの太さの管を、右の鼻の穴から
少しずつ奥に差し込んでいく。鼻には事前に麻酔薬を塗っており、痛みはほとんど感じない。
胃の内視鏡検査は、胃がんや胃潰瘍、胃炎などを見つけるのに使う。胃がん検査ガイドラインは、
バリウムを飲んで、X線写真を撮る検査を推奨しているが、X線で間接的に陰影を見るより、
内視鏡で直接、見る方が精度は高い。内視鏡には口から入れるものと鼻から入れるものがある。
従来からある口からノタイプは、「オエッ」と吐き気を起こす喉のポイントに内視鏡が触れるため、
検査を受ける人の苦痛が大きい。鼻からタイプはこの場所にあまり触れずに胃に届く内視鏡として、
10年ほど前から広まった。苦痛の少なさを裏付けるデータがある。普及の背景には、機能の進歩もある。
ここ2年ほどで口からのタイプに追いついた。胃がんを見つける能力は鼻からタイプと口からタイプで
同等だと複数の報告があるという。また、内視鏡は胃の中を見るだけではなく、超小型のメスなどを
使って組織を切り取ることもある。メスなどを通す穴の太さは、口からタイプが直径2.8?なのに対し、
鼻からタイプは2?しかない。だから検査用に少量の組織を採ったり、寄生虫のアニサキスを
取り除く程度にしか使えない。早期の胃がんなどを切り取るには、口からタイプが必要だ。
このため、鼻からタイプは検診センターや小さな医院でよく使われているが、精密検査や治療を
前提に内視鏡を用いる大病院では普及率が低いという。苦痛がもっとも小さい内視鏡の研究も進んでいる。
飲み込む胃カメラだ、カプセルタイプの内視鏡に尾びれがついており、体の外から磁力を使って動かせる。
検査を受ける人はこれを飲み込むだけで、のどにチューブを通す必要がない。水で満たした胃の中を
泳ぎまわって、思い通りの場所を撮影できる。

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