クリニックからのお知らせ

■★血圧★ ?
血圧は健康状態を知るバロメーターだ。血圧が高いと生活習慣病のリスクが上昇し、
心臓や脳、腎臓などの病気を招く。医療現場では、家庭で測る毎日の血圧値を重視する姿勢が
強まりつつある。正しい血圧の知識や測り方を身につけ、暮らしに生かしたい。
血圧とは心臓から送り出す血液の流れで血管が内部から押される圧力のこと。
心臓が収縮するときが上の血圧、拡張するときが下の血圧。常に変動しており、
冬高く夏低いというように季節でも変わる。高血圧の基準は家庭で測る「家庭血圧」でみると、
上の値が135??Hg、下が85??Hg以上。国内患者は約4000万人ともいわれる。
高血圧だと脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、心筋梗塞や冠状動脈硬化といった心臓病、
腎臓病、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす。また、腎臓などの病気にかかって
高血圧になるケースもある。生活習慣病には糖尿病や脂質異常などの要因もある。
これらの要因のうち、脳には高血圧が最も影響する。心臓では脂質異常症と高血圧が同程度。
腎臓病では糖尿病に続いて高血圧が危険因子だ。健康管理の基本は毎日、朝と夜寝る前に
血圧を測って記録する。忙しくても朝の1回は忘れないようにしたい。患者だけでなく健康でも
40代後半になったら実践しよう。高い数値が気になり、何度も測る「不安症」になる人も
いるようだが、測るのは朝夜それぞれ2回までにする。できれば職場でも毎日1回測ってほしい。
家庭では正常でも職場で血圧があがる職場高血圧の人がいるからだ。仕事中だけでも高ければ
血管などに負担がかかってしまう。家庭などで使う血圧計にはいくつかのタイプがある。
どれもきちんと測れば十分な精度だが正しく付けたり測る際の姿勢を保ったりする難しさに差がある。
初心者には上腕式がおすすめ。学会が推奨するのもこの方式だ。手首式は持ち運びやすく出張先などで便利だ。
精度が心配なときは医師に相談しよう。一般的な上腕式の測り方のポイントは椅子に座り、
肘を台の上にのせて、突っ張らない。腕帯は心臓と同じ高さに付ける。腕帯は指1本入る程度まで
きちんと締める。ゆるいと値が高く出てしまう。前かがみになると腹圧で上がるので注意したい。
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