クリニックからのお知らせ

■★高山病★ ?
高い山に登ると頭痛などの症状が現れるのが「急性高山病」で、一般に高山病と呼ばれる。
高度2500?以上が一つの目安という。ただ、個人の体質や体調によってまちまちで、
3000?でも大丈夫な人もいれば、2000?で症状が出る人もいる。高地に到着して数日までに
発症する。富士山の5合目でも2000?を超える。日本でも3000?級の山々がある。
登山ブームが定着すれば、登山家でなくても一般の人でも高山病になるリスクはある。
仕事や観光で赴くときに、高山病対策は役に立つ。高山病の症状は2500?で25%の人に現れ、
4000?を超えると半数以上に出るという。日ごろから体を鍛えていて体力には自信が
ある人もいるだろうが、体力の有無とと発症は無関係と注意喚起する。高山病で多くの人に
ほぼ共通しているのが頭痛だ。どんな症状が出ているかで高山病の程度を評価する。
食欲不振や吐き気といった消化器系に関係する症状、目まいといった神経の症状、
眠れないという睡眠関係、息苦しいといった呼吸器系の症状が頭痛と併発している場合は
高山病の可能性が高いという。また、一つ一つの症状の程度によって、重症かどうかが分かる。
重い頭痛の場合、市販の頭痛薬を飲んでも治らない。むかむかといった症状で収まらず、
吐いてしまう。息苦しくなり歩けなくなる。突然しゃべらなくなり、周囲に無関心になるとい
いった症状が出た場合は特に注意が必要だ。高山病はその日の体調によっても発症する
高度が異なる。登山前日の睡眠不足や二日酔いはもちろん避ける。高血圧や糖尿病などの
基礎疾患を持っている人は薬の投与をどうするかなど、主治医に相談するのが望ましい。
呼吸法も口をすぼめて、深くやや速くする工夫も酸素の取り込みを助ける。
高山病をなぜ発症するのか、詳しい仕組みは分かっていない。酸素量が通常よりも少ないことが
影響しているのは確かだ。人には低酸素状態を感じるセンサーがあり、酸素が少なくなると
体が取り込もうとする。通常は眠っているが、高地に行くと働き出す。このセンサーシステムは
普段使うことがないため、いざ高地に行ったときにうまく働かないためではないかと推測する。
中にはほとんど機能しない人もいるといい、体質を見極めることも重要といえそうだ。
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