クリニックからのお知らせ

■★高齢者の粗食に注意★ ?
大切なのは食品の「バラエティー」だとし、肉や魚、牛乳、油脂類など10の食品群を挙げる。
1日になるべく10品目ををまんべんなく食べることを目標にすれば、面倒なカロリー計算や、
バランスを考えなくても、自然に栄養状態は改善するという。
研究では、食事にバラエティーがない高齢者ほど、その後年間で知的活動や社会活動が低下した。
体の健康はもちろん、生き生きと自立した生活を送るためにも食事は大切です。
医学的にも、高齢者の低栄養は注目されている。入院時に低栄養状態の患者が2〜4割います。
その状態では、病気の経過が良くないうえ、手術後の合併症リスクが何倍にもなってしまいます。
患者が口から物が食べられない場合、以前は栄養補給のためには高カロリー輸液を点滴で
入れればよいと考えられていた。しかし、腸に栄養を届けたときの方が、けがをした患者の
患部が膿んだり、肺炎を起こしたりなどの感染症の発生が少ないことがはっきりしてきたという。
腸が大切なのは、体のなかで最も大きな免疫組織であるためです。腸を使わないと働きが落ちて
体のバリアー機能が弱くなって、感染症などにかかりやすくなります。健康でも腸を動かさないと、
免疫力が落ちるのは同じだ。高齢になると食欲がわかなかったり、硬い物が食べにくかったりして、
若い頃のように食事できない場合も多い。寝たきり状態になるとなおさらだ。自分や家族の栄養状態が
悪くなっていないかを知るためには、体重を定期的に量るほか、二の腕の内側をつまんで、
皮下脂肪が男性なら1?、女性なら2?以上あるかどうか、また、ふくらはぎが細くなっていないかなど
チェックするとよいという。かつては、高齢になれば食が細くなるのは当然と考えられてきました。
しかし寿命が延びた現在、元気に生活を楽しむには食事が大切。最近は、硬さを工夫した栄養価値の
高い食品も売っています。食欲が無くても工夫して食べましょう。

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