クリニックからのお知らせ

■★TIAからの脳梗塞★
突然意識を失い、しばらくして目が覚め、何が起きたかわからないまま軽い頭痛がおこる。
一過性脳虚血発作(TIA)の患者である。TIAは、脳の一時的な軽い血液循環障害によって、
運動まひ、知覚まひ、言語障害などの神経症状が現れる。神経症状は短くて数分、どんなに長くても
24時間以内に完全に回復する。ほとんどは、ただ、1回しか発作はないが、さまざまな間隔で多発したり
1日数回の発作を起こしたりすることもあり、脳梗塞の前兆であるケースもあるので、十分な注意が必要だ。
運動障害としては、腕や足がうまく使えなくなることがあり、感覚障害では、しびれのほか、顔面や口唇、
舌の感覚に異常を示すことが分かる。めまいや視力の障害、同じが見えづらいといった症状、言葉をうまく
言えない、字を書き間違える、計算ができないといったことも起こる。意識障害がなく、
倒れてもすぐに立ち上がって何の後遺症もなく元の動作を続けられるケースもある。
こんな時には、上を見るとか左右に回転させるとまた誘発される。医師がTIAを目撃することはないので、
患者さんや家族のからの問診がポイントとなる。いつどこでどのような症状があったのか、
どのくらいの時間で意識が焼失したのか、症状は繰り返したのか。これまでにどんなどんな病気にかかった
経験があるかも、医師が判断する手がかりになる。病院では、脳血管撮影や磁気共鳴画像装置(MRI)検査で、
脳卒中など、これから発症する可能性がある病気を予想する。精密な検査をもとにした確かな診断を受け、
塩分制限やコレステロールを控えた食事、血圧の管理が大切だ。気になる症状があったら、
早めに内科外科医や脳外科医に相談して、脳血管の状態などを調べておくとよい。

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