クリニックからのお知らせ

■★心の不調に食生活が影響か?★ ?
では、積極的に食べるとよい食材とは。主食として勧めるのは、精白米より
ビタミン、ミネラルを多く含む玄米や胚芽米、全粒粉のパンなどだ。主菜のたんぱく質源によいのは
アジ、サバ、イワシなどの青魚、サバやブリ、サンマに含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、
マイワシなどに多いドコサヘキサエン酸(DHA)はうつの治療や予防を助けとされる研究成果が
海外などで相次ぎ報告されている。ビタミンB6やB12の豊富な食品がよく、いずれも神経伝達物質の
合成を促すなど脳の働きを助け、不足するとうつや情緒不安定になることがある。
ビタミンB6を含むのは、青魚や牛のレバー、ヒレ、バナナなど。B12は貝類、レバー、ヨーグルト、
卵に多い。両方を含むのがサンマ。EPAやDHAも多いおすすめビタミンB群はおたがい働きを促すので、
ほかのビタミンBも取るとよい。葉酸もうつ治療に効果的といわれ、レバー、枝豆、ほうれん草、
ブロッコリー、イチゴに豊富だ。血糖値をゆっくり上げる食べ方も心掛けたい。血糖値の上昇を抑える
野菜や海草サラダなどから箸をつける。次に味噌汁やスープなど空腹感を満たしてから、肉や魚などの
主菜を。最後に血糖値の上げやすいご飯やパンを食べるとよい。食欲のないときや、忙しくてきちんと
食事が取れないときは無理して食べない。胃に消化の負担がかからない果物はおすすめ。
デザートより空腹時に取るほうが栄養素が損なわれない。果物に含まれるフルクトース(果糖)は、
吸収されても血糖値を上げにくいことで知られる。忙しい朝食時は100%オレンジジュースや
野菜ジュースなどで手軽にビタミンや葉酸を取るのも手だ。食事を大切にすることは、
身体だけではなく心の調子を整えることにもなる。ただ、2週間以上の睡眠障害が続くといった
症状があれば、我慢せずに医療機関を受診するほうがよい。
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