クリニックからのお知らせ

■★旅行中の飲食と薬★
旅支度に忘れてはならないのは出発前の体調管理と携行する食品類、そして医薬品だ。
食品は旅の仲間同士で融通し合うこともできるが、服用中の医薬品はそうもいかない。
かかりつけ医に事情を説明して、旅の途中で切れないよう準備したい。また、旅先など
所が変わると十分に睡眠がとれず、体調を整えるのに手間取ることが予想されるなら、
その対策も合わせて相談しておくことも大切。睡眠リズムだけでなく、おなかの調子も
通常とは異なることもある。便秘や下痢への備えもしておきたい。体を動かさないので、
空腹を感じるまもなく配られるアルコール飲料や機内食を目の前に何を食べ残すか。
あるいは滞在地でどのタイミングで食事を抜き、飲料やスナックなどで済ますか。
ここは日ごろの「食事調整力」問われる場面だ。出発前に旅程表を見ながら、食事計画を
練るのも楽しみの一つとなろう。利用する航空会社や路線によってサービス内容は異なるものの
糖尿病や高齢者向けに塩分やカロリーを調整した特別機内食を用意している場合もあり、
事前に予約できる。体調を崩す原因になりやすい食品類として、水、野菜や果物などのほか、
生もの、油脂類や牛乳とその加工品も注意が必要。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロとなる
乳糖不耐症の人だけでなく、普段日常的に牛乳を飲んでいて平気な人が、海外で牛乳を飲むと
体調不良になることがある。旅先で同じものを食べている仲間は特に異常はないのに、
自分だけ調子が悪くなることもあるので気をつけたい。油脂類はその地域の食文化を
伝える食材だが、調理法によっては過剰に含まれていることがある。油脂類の摂取量が
少ない和食愛好者は一段の注意が必要だ。
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