クリニックからのお知らせ

■★善玉と悪玉コレステロールの働き★
コレステロールは血液そのものに溶け込むことはできません。リポたんぱくという粒子に乗って、
血液から各組織に運ばれます。リポたんぱくは脂質とたんぱく質が合体したものです。りぽたんぱくは
脂質とたんぱく質が合体したものです。リポたんぱくは脂質の構成成分や粒子の大きさによって
「LDL」や「HDL」などいくつかの種類に分けられます。LDLはコレステロールを血管に
ため込む方向に働くため、一般的に「悪玉」と呼ばれます。一方、HDLは細胞にたまっていた
コレステロールを抜き取ってそれを肝臓に戻してくれます。細胞にたまったコレステロールを
除去してくれる「善玉」です。コレステロールも、乗っているリポたんぱくの種類に従って、
悪玉に分類できます。実際、血液中に悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などを
起こしやすくなります。最近は悪玉のLDLの値を下げる薬もあるので、症状をある程度改善できますが
善玉を増やす薬はまだありません。善玉が体内に多いと血管にコレステロールが蓄積しにくいので
動脈硬化になる可能性が低くなります。善玉の値を下げる因子は肥満、喫煙、運動不足の3つです。
善玉の値を上げるには本人の行動と医師と努力が欠かせません。つまり治療ではなく、
生活習慣を改善させるしかないのです。
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