クリニックからのお知らせ

■★糖尿病に適度な運動療法を!★
食事療法と並ぶ2型糖尿病の治療の柱が運動療法だ。この2つは同時に実践することで
効果が高まる。筋肉に酸素が十分行き届いて状態の運動が有酸素運動で、体への負担が
大きすぎず長時間持続できる。ウオーキングやジョギング、ラジオ体操、水泳や
自転車こぎなどだ。この有酸素運動に、筋肉を増強させるレジスタンス運動を組み合わせる。
レジスタンス運動は、腕立て伏せやダンベル体操のように、筋肉に繰り返し抵抗をかけるものだ。
運動の主な効果は、血液から筋肉へ取り込まれるブドウ糖の量を増やすことだ。これは血糖値を
下げるインスリンというホルモンの働きと重なる。また、筋肉量が増えることで基礎代謝量が
増加し、その分だけ太りにくくなる。運動は血圧や血液中の脂質、心肺機能の改善に加え、
ストレスの解消にもよい影響を及ぼす。運動自体もエネルギー消費になるが、実際には
その効果はさほど大きなものではない。1000歩の歩行による消費エネルギー(??)は
およそ体重(??)に0.6を掛けて求められる。たとえば体重が70??でも42??程度で、
これは普通の大きさのミカン1つ分程度相当だ。運動をする際、けがや心臓の不調などは
開始時や終了の際に起きることが多いので、軽い体操やストレッチなどの準備運動と
整理運動を約5分間ずつ組み入れる。運動中やその前後にこまめに水分を補給することも大切だ。
ただ、血糖値が食後で1デシ?あたり300??程度以上と高かったり、目の網膜に出血があったり
などするときには運動をしてはいけない。腎臓の機能が低下して尿たんぱくが増えてきた際も
同じだが、糖尿病が進んでいなかった頃の方針が頭から離れず、運動励んでかえって進行を速める
人もいるので要注意だ。心臓や肺、骨や間接の病気などがあるときも、運動の可否を医師に
尋ねてほしい。血糖の管理に薬剤を用いている人では運動中や終えた後の低血糖に気をつける。
低血糖運動後10時間以上たってから起きることもあるある。運動に限らず日常生活でのエネルギー
消費も重要なので、普段から面倒がらずに体を動かすようにしたい。
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