クリニックからのお知らせ

■★スズメバチ・アレルギー症状★ ?
ハイキングなどに出かける機会が多くなる秋に、注意したいのがスズメバチに刺される事故だ。
激しい痛みに苦しむのはもちろん、ショック症状で死亡してしまうこともある。近寄らないのが一番だが、
刺された場合の処置法も知っておきたい。今年は空梅雨で猛暑。スズメバチの繁殖には絶好の条件だった。
梅雨を乗り切ると、働きバチの数が増えて活動が活発になる。9〜11月が繁殖期で、巣の大きさは
直径50センチメートルにもなり、500〜1000匹が暮らす。子供がいる巣を守ろうと、働きバチは巣に近づく
天敵を容赦なく攻撃する。このためスズメバチの事故は秋に多い。スズメバチに刺されてやっかいなのが、
一度刺されると体からハチ毒を排除しようとして抗体というたんぱく質ができてしまう点だ。
ハチ毒を異物としてとらえる抗体がある体で、もう一度刺されるとアナフィラキーショックと呼ばれる
アレルギー症状を起こす。ハチ毒が抗体にくっつき、毛細血管が広がる。症状が軽い人であれば
じんましんで済むが、重い人は激しく体が反応する。血圧低下や呼吸困難を招いて最悪の場合は
死にいたる。血管が広がって声帯部分が腫れると窒息の危険性が高まる。血圧の低下で亡くなる人もいるという。
スズメバチによる死亡例の多くはアナフィラキシーショックが原因。
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