クリニックからのお知らせ

■★喀痰を排出する色んな病気について★ ?
風邪は治ったはずなのに、どうもたんが気になる。こんなとき、放っておこうか、
病院に行こうか迷う。たんは異常のサイン。あなどってはいけない。口から肺へ続く
気道の粘膜でつくられる気道液が、過剰に増えたものを「たん」という。気道液は健康な人でも
1日100〜150?リットルほど作られるが、蒸発したり、無意識に飲み込んだりして、ふだんは
気にならない。たんが出ると自覚した時点で気道や肺に炎症などが起こっている可能性がある。
気道に入り込んだ細菌やウイルス、有害物質を捕まえ、せきとともに排出して体を守る
重要な役割を担っている。たんの成分は水分が9割で、残りはアルブミンやムチンといった
粘りのあるたんぱく質や脂質、細菌と戦った白血球の死骸などでできている。
成分の違いによって、色や粘りけが異なり、背景に潜む病気を探る手がかりになる。
色のない粘りがある「粘液性」は風邪などの場合が多い。黄色や緑色の「膿性」のたんは
細菌感染による気管支炎の悪化や肺炎などが考えられる。気道や肺に慢性の炎症が起こり
呼吸しにくくなる慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支ぜんそくの人で粘りの強いたんが
切れにくくなれば、症状が急激に悪化しているサインという。血液が混じる場合、肺がんや肺結核、
気管支が広がって戻らない気管支拡張症なども疑う。風邪による激しいせきで、のどの細い血管が
切れる場合もあるが、たばこを吸う人はリスクが高いため、調べた方がいい。
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