クリニックからのお知らせ

■ぜん息の検査
【問診】
いつから発作が起きたのか、発作の間隔はどのくらいか、特定の時間や季節に出るのか、
アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎など、ほかのアレルギー性疾患にかかったことがあるか
アレルギー性疾患の家族がいるか、ペットを飼っているかなどを質問されます。
受診する際は、事前にメモしていくといいでしょう。

【聴診】
医師が聴診器を使って気道の挟まりについて調べます。
息を吐きだしたときに「ヒューヒュー」、「ぜーぜー」などの音が聞こえた場合、
ぜん息の可能性があります。

【スパイロメトリー】
呼吸機能について調べる検査の代表的なものです。気管支が細くなっていたり、
肺胞が硬くなったりしていると、肺の機能は低下します。自覚症状がなくても、
この検査によって、呼吸機能がかなり低下していることが判明する場合もあります。
スパイロメーターという装置につながったマウスピースをくわえ、鼻をつまんだ状態で息を吐き、
その時の空気量などを測ります。肺活量、努力性肺活量(可能な限り深く息を吸った状態から、
できるだけはやく息を吐きだしたときの空気量)、一秒量(努力性肺活量の最初の一秒間に吐きだした空気量)
などを調べ、気道の状態を確認します。

【アレルギー検査】
ぜん息には、アトピー性ぜん息と非アトピー性ぜん息があります。
この検査によって、両者を判別できます。また、アトピーだった場合は、
アレルゲン特定ができます。

【喀痰検査】
ぜん息の患者さんの気道粘膜には、好酸球(白血球の一種)が数多く存在し、
気道炎症させ、粘膜を傷つけています。孔酸球は痰にに含まれているので、これを採取し、
検査をすることで、気道の炎症状態確認し、喘息かほかの呼吸器疾患かを判別します。
なお、痰の採取が困難な場合は、鼻汁を採取して行うこともあります。

【胸部X線検査】
X線で胸部を撮影し、気道と肺の状態を調べます。
ぜん息では、特に所見はないのが普通ですが、ぜん息かほかの呼吸器疾患かを判別できます。
また肺炎や結核など呼吸器感染症の合併がないかどうかを調べます。

【異常が見つかったら】
ぜん息の診断がついたら、重症度を判定します。
治療の中心は薬物療法で、薬の種類や量は重症度に応じて処方されます。

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