クリニックからのお知らせ

■★じんましん★ ?
それでは、発症を繰り返す人はどのように備えればいいのか。すぐに原因が分からなくても、
症状を悪化させるきっかけを避ければ生活のへの影響を小さくできる。こうしたきっかけを専門家らは
「増悪因子」と呼ぶ。多いのがストレスと疲労だ。皮膚科外来を訪れた慢性じんましん患者を調べたところ、
多くはストレスと疲労が症状を悪化させていた。原因がわかっているじんましんでも、ストレスで症状が
ひどくなる場合もある。ほかにも運動や月経が増悪因子になり得るという。心療内科には、体の症状とともに
不安感や鬱症状を訴える患者が来る。じんましんも診断している。血液検査やどんな成分に過敏になるかを
皮膚で調べるとともに、問診で入浴や月経の様子、心の状態もチェックしている。ストレスが関係する
じんましんには、心理療法や薬物療法が効果的。代表的な心理療法には右手が温かいなどと自己暗示をかけて
リラックスする「自律訓練法」がある。薬物療法では皮膚科の治療で使う抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬や、
向精神薬、漢方薬などを使う。アレルギー反応が出ていなくても。ヒスタミンの働きを抑える抗アレルギー薬の
点滴で症状は治まる。じんましんの患者の中には、なぜ発症してしまうのか、いつ発疹するのかと
過度に恐れるあまり、かえって強いストレスを感じて症状が悪くなる人がいるという。薬で症状を抑えた上で
心理療法を継続し、様子を見ながら徐々に薬の量を減らすのがよい。何度も繰り返すじんましんに困っている人は、
まずは皮膚科を受診してみよう。よくならないときは、診療内科の専門医や心理療法にたけた皮膚科医に
かかるとよいだろう。じんましんは数時間で治まるからとそのままにしている人もいるが、
あきらめてしまう病気ではない。
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