クリニックからのお知らせ

■★歯周病から様々な病気に★ ?
自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行する歯の病気「歯周病」。
放っておくと、糖尿病や脳梗塞、妊娠トラブルなど、歯周病菌が全身にさまざまな
悪影響を及ぼすことがわかってきている。歯茎に違和感を覚えたら、まずは歯科医院を
受診し、日ごろのケアの指導を受けることが大切だ。歯周病は、歯茎に炎症がおこる歯肉炎と
歯を支える骨などに炎症が起きる歯周炎の総称。虫歯は虫歯は虫歯菌が作り出す酸によって
歯を溶かすのに対して、歯周病は歯周病菌が歯の土台の骨を溶かしてしまう感染症だ。
歯周病菌に感染すると、1〜2週間で歯茎が腫れるなどの軽度の炎症が起きる。
気づかずに放置しておくと、歯を支える骨が溶け始める歯周炎に進行し、最悪の場合は骨が
溶けてぐらぐらと歯が抜ける。歯と歯茎の境目の溝を歯周ポケットと呼ぶ。
歯周病の原因はプラーク(歯こう)。これは細菌の塊で、そこに増殖した歯周病菌が
潜んでいる。ネバネバしたプラークは、歯にくっついた「付着性」のものと、
口の中に存在する「非付着性」のものとがあり、歯周病のもとになるのは主に後者で、
歯周ポケットの中に潜んでいる。ネバネバしたプラークは歯周ポケットの中に密着するが、
そこは酸素を嫌う歯周病菌にとって棲みやすい環境のため、菌がいっそう増えて、
炎症が広がっていく。また、歯周病菌と戦って破壊された免疫細胞が出す酸素によって
歯茎の細胞が破壊されると、歯周ポケットがますます深くなってしまうという。
こうした歯周病菌の悪影響は、口の中だけにとどまらない。炎症したところから歯周病菌や
その毒素が血流にのって運ばれるために、全身へ影響を及ぼす。
歯周病に関係する病気として、高血圧や高脂血症、糖尿病などが挙げられる。
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