クリニックからのお知らせ

■★足の冷え・むくみ・血管障害の恐れ★ ?
11月に入って冬の寒さが近づいてくると、足先の冷えやむくみ、かゆみを訴える人がいる。
加齢や体質が原因と思いきや、足の動脈や静脈で異常が見つかる場合がある。
重症になると歩けなくなるだけでなく、命にもかかわるので注意が必要だ。
閉塞性動脈硬化症は手や足の血管に動脈硬化が起こり、血管の幅が狭くなったり、
塞がれたりして血流が不足する病気だ。主に足が多い。初めのうちはほとんど自覚症状が
無いが、進行すると少し歩いただけで痛み出す。休むとまた歩けるようになる。
日本では100万人程度の患者がいるが、はっきりとした症状がない人も240万〜300万人
いるとされる。歩けなく症状がさらに重くなると、足の傷が治りにくくなって壊死し、
最悪の場合は切断を余儀なくされる。動脈硬化を引き起こす原因は加齢や喫煙、高血圧のほか
糖尿病も原因の一つ。早いうちには病院に行けば、末梢動脈の血管を詰まらせる血の魂を
溶かす薬剤もあるので、深刻な事態を防げる。運動や食生活を見直せば予防できる。
ただ、問題は足の症状だけではない。足の動脈硬化は体のどこかで動脈硬化が起こっている
可能性を表すサイン。将来、脳梗塞や心筋梗塞の可能性がある。そのため65歳以上を過ぎた
時点で足の動脈硬化の状態を測る血圧測定の検査(ABI検査)などを受けたほうがよい。
足の冷えやむくみを起こす症状は動脈に限らない。足の静脈の血管が逆流しても、冷えや
しびれ、むくみの症状が現れる。下肢静脈瘤という血管疾患だ。下肢静脈瘤は全身にまわった
血液が心臓に戻る静脈に異常が起きる症状。血液が逆流するのを防ぐ弁が壊れ、血液が血管内に
うっ血する。放置しておくと、むくみがひどくなり足の血管が浮き出してボコボコになる。
黒っぽく色がついて、皮膚が硬くなり、やがて歩くのが困難になる。主に長時間の立ち仕事で
足の血管が圧迫される人やホルモンバランスが崩れた出産後の女性に起きやすい。強い痛みで
歩行が難しくなるが「重症になると血栓ができて、エコノミークラス症候群を併発する人もいる。
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