クリニックからのお知らせ

■★患者と医師の関係★
小さな診療所であれ、都会の大病院であれ、血の通った医療が必要だ。医学生が、
最初に教わる言葉の一つに「病気診ずして人を診よ」というの言葉がある。病名にとらわれず、
患者の背景や人となりを診なくてはいけないという意味だ。だが現実には、ただ、治ればよい、
治せばよいという考えが医師と患者の間にあることが多い。お互いの理解を深めようと時間を
費やす必要がある。原因不明の発熱の患者が来院したとする。いろいろな検査を何度もしても
異常なし、せきも出ず痛みもないが発熱がある。昔は知恵熱だ、恋の悩みだと言って患者の
心配を吹き飛ばし、やがて熱が治まることもある。しかし、今はそんな対応では
いい加減と言われてしまう。治す側も治される側も、一日も待てない時代になってしまった。
もちろん医療は病気を一気に治すことが第一の目的である。ただそこには医師と患者との
理解と信頼が欠かせない。それがよりよい治療につながり、医師にとっても力になる。
患者に食欲があれば喜び、おいしかったといわればこちらが満腹になる。
ぐっすり眠れたの一言は疲れが吹き飛ぶほど嬉しい。「熱が下がりました」の一言で、
全身の力が抜けるほど安堵感に浸る。世界には素晴らしい病院がたくさんある。
驚くほど技術や、切れ味鋭い抗生剤もある。しかしそれらをいかすのは医者の技量だ。
あなたの命を預けるにふさわしい医師と信頼を深めることが必要だ。
風邪や軽い体調不良でも、今のあなたには重要な病気だし、今日一日の最大の悩みだ。
どんな病気でも全力対応してくれる主治医を見つけてほしい。
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