クリニックからのお知らせ

■★海外旅行の予防接種について★ ?
滞在先や期間、過ごし方などと、感染・発症により入院などを余儀なくされ、
仕事や家事・育児を休むリスクを考慮して決める。特に狂犬病など死亡率が高い病気は要注意だ。
発展途上国に渡航し犬などと接する可能性の高い人は接種を検討しよう。
狂犬病ワクチンはかまれた後でも打てるが、事前接種が大切だ。ワクチンは打ってから
効果が出るまでに一定の日数がかかる。黄熱病などは生ワクチンで接種後しばらくは
他のワクチンを打てない。このため接種スケジュールを考慮することが重要で、トラベルクリニック
などで相談するとわかりやすい。できれば旅行の1〜2ヶ月までに受診してほしい。
すべての感染症にワクチンがあるわけではない。例えば、熱帯や亜熱帯で広く流行するデング熱は
蚊が媒介する。長袖・長ズボンを着用して肌の露出を少なくするとともに、虫よけスプレーや
蚊帳を使用する。マラリアも同様だが、予防薬があるので必要に応じて服用してもよいという。
海外で問題が起こらず帰国した場合でも注意点がある。帰国後1〜2ヶ月以内の発熱は、
海外でかかった感染症の可能性があるので、できるだけ専門医療機関を受診したほうがよい。
高齢者の海外旅行も一般的になったが、実は現地で発症しやすいのは心筋梗塞や肺炎などだ。
持病の生活習慣病などを悪化させることもある。かかりつけ医に処方してもらった薬と
英語の診断書などを携帯していると、もしもの際に役立つ。海外では入院費などが高額に
なることもあるので、保険も考えよう。日本ではトラベルクリニックが十分整備されていない
課題もあるが、せっかくの旅行を台無しにしないために事前に検疫所や医療機関に相談し、
正確な情報に基づいて対策を対策をたててほしい。
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