クリニックからのお知らせ

■★パーキンソン病★ ?
手足などがふるえ、体の動きが遅くなる難病のパーキンソン病。全国に15万〜18万人の
患者がいるといわれる。高齢化と共に今後、増えるとみられている。根本的な治療法はないが、
最近は長時間にわたって症状を抑える薬も登場し、患者の生活の質は上がっている。
パーキンソン病は50〜65歳で発症することが多く、加齢とともに患者が増える。
脳の「黒質」という部分の神経細胞が減り、神経伝達物質の「ドーパミン」が
少なくなることで起きると考えられている。ドーパミンを補う「Lドーパ」という薬が
高い効果があるが、病気が進むと、効果時間が短くなる欠点があるし、体が意思とは関係なく動く
「ジスキネジア」と呼ばれる副作用もある。ドーパミンアゴニストという薬は、
効果はLドーパより弱いが、効果時間が長く、ジスキネジアが起きにくい。
二つの薬を併用することで、高い効果が長く続き、体が動きにくくなることがなくなった。
ドーパミンアゴニストはここ数年、1日1回の服用で効果が長く続くタイプや、肌にはるタイプ
なども発明された。ただ、突然、眠くなるなどの副作用も報告され、注意は必要だ。
診断されたばかりの患者では、最初から二つの薬を併用せず、どちらかを選んで使い始めるのが
一般的だ。症状の進行が早い傾向がある高齢者は効果が高いLドーパから、若い人は
ドーパミンアゴニストから使い始め、効果が不十分なときにLドーパを併用することをすすめる。
ただし、若くても症状が重ければ、Lドーパを使う。このように薬の選択肢が増え、治療効果は上がっている。
医師とよく相談して治療法を選んでほしい。
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