クリニックからのお知らせ

■糖尿病神経障害
糖尿病が進行すると、合併症を引き起こすことがあります。
糖尿病神経障害は、合併症のなかでも起こりやすいもので、多くの場合、
最初の症状は足に現れます。高血糖の状態が続くと、末端神経が障害されることがあり、
これによって起こるさまざまな症状を糖尿病神経障害といいます。
足に現れる主な症状には次のようなものがあります。

【違和感】
足の裏に紙が張りついている感じ、または薄い靴下を履いているような感じがする。

【知覚低下】
感覚が鈍くなり、何かを踏んだり、つま先をぶつけたりしても感じにくい、または感じない。

【しびれ】
ジンジン、ピリピリとしびれる感じがする。

【足先が冷える】
足が冷たくて、眠れないことがある。

【足がつる】
寝ているときに起こりやすい

糖尿病では左右両方の足に症状が現れます。
そして、足の先(つま先)から始まって、徐々に広がっていくのが特徴です。
また、糖尿病が進行すると、内臓の動きなどを調節している自律神経も
次第に障害されていき、立ちくらみや便秘、排尿障害、EDなどが起こってくることがあります。

糖尿病神経障害の主な検査に、アキレス腱反射があります
このほか痛覚検査、振動覚検査などがあります。
検査の結果、神経障害があると診断されたら、治療ではまず、
食事療法、運動療法、薬物検査などにより適切な血糖値を保つ血糖コントロールが重要になります。
このほか、神経に有害となる物質の産生を抑える薬や神経の痛みを軽減させる新しい薬、
血液の流れをよくする薬やビタミンB12、また禁煙やお酒を控えることも大切です。

糖尿病神経障害は、徐々に進行するため気づきにくいのですが、
早期に発見し、適切な治療を行えば進行を抑えることができ、
症状の改善も期待できます。糖尿病でジンジン、ピリピリなどの症状に
心当たりのある人は、かかりつけ医に相談して検査を受けましょう。
また長年、糖尿病検査を受けておらず、症状に心当たりがある場合は、
糖尿病の検査を受けてみてください。
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