クリニックからのお知らせ

■★トクホ正しく知ろう★ ?
伊藤園は1つの商品で2つの健康機能を訴える商品などを販売している。科学的根拠をアピールして
消費者の購買意欲を高めるトクホ。メタボリック症候群対策など健康志向の消費者の支持を集め、
ピーク時の2007年度は市場規模が6798億円になった。09年に「体に脂肪がつきにくい」とうたった
花王の食用油「エコナ」で食べると体内で発がん性物質に変化する可能性のある成分が含まれるとして
販売を自粛したことで、トクホへの信頼も揺らいだ。しかしその後は、中性脂肪や体脂肪関連の食品が
ヒットし、勢いが戻ってきた。トクホの許可では、食品メーカーが人を対象とした膨大な試験データを
消費者庁に提出し、消費者委員会や食品安全委員会が個別に数ヶ月〜数年かけて審査する。商品ごとに
審査する。商品ごとに申請するため企業には手間がかかるが、開発には技術力も必要で、
企業のステータスの向上になる。食品メーカーが人で実施した試験では、確かに何らかの効果が
あったことを示す。ただ、トクホは特定の生活習慣病などに「罹患(りかん)する前の人に」または
または「境界線上の人」に適用範囲が限られるため、効果を実感しづらい面がある。試験に参加した人と
健康状態が同じでないと接取で得られる効果も違ってくる。統計的に意味があっても、実用的に
意味がある差ではない。消費者に誤解を与える広告手法は避けるべきだ。小規模な試験に基づく、
わずかな数字上の変化上の変化を大げさに訴える食品もある。一方、消費者側も本来は暴飲暴食を避けて
運動に励むべきところだが「楽して健康になりたい」と考えがちだ。こうした課題はトクホ制度の
発足以来変わらない。トクホだから安心と考えて取りすぎるのはよくない。病気を治す効果まで確認されて
いないので、薬の代用にもならない。不摂生な食生活の免罪符としてトクホを使ってはいけない。
適切な食生活が基本。トクホは便利だが、過度の期待は禁物と心得ておこう。
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