クリニックからのお知らせ

■★まぶしく感じる…病気は★
目の不調の感じ方はいろいろあるが、「まぶしく見える」のは代表的な自覚症状の一つ。
強い日差しを浴びているわけでもないのに、まぶしさが気になるようなら異常のサインだ。
まぶしさを感じる原因としては、まず、外からやってきた光が目の中で
乱反射してしまうことが考えられる。典型的なのが「白内障」。レンズの役割を果たしている
水晶体が濁る病気で、目の前に霧がかかったように見える。濁りに光があたって散乱するため、
明るい場所ではまぶしく感じるようになる。病院の検査で視力を測ると良好だが、
屋外ではとても見づらいと訴える患者さんが多い。物が二重に見えるのも、特徴的な症状だという。
黒目の部分の表面にある角膜が傷んだ場合も、光が拡散してまぶしく見える。
涙の量が減るなどして目が乾燥し、角膜が荒れてしまう「ドライアイ」も、そうした病気の一つだ。
目がゴロゴロするような異物感や、目の充血などの症状がよくみられる。
「角膜炎」と呼ばれる状態では、激しい痛みを伴う。スキー場や海水浴場などで強い紫外線に
目がさらされたときのほか、コンタクトレンズの使い方が不適切で細菌やウイルスに
感染したときなどに起こる。一方、目の組織が光に過敏になっているため、まぶしさを感じる場合もある。
ぶどう膜と呼ばれる眼球全体を包む膜が炎症を起こす「ぶどう膜炎」がその一例。
免疫の異常による全身の病気が原因になっていることが多く、白目が充血し、
症状が強くなったり弱くなったりと変動するのが特徴だ。目の奥にあり、
カメラでいえばフィルムの役割をする網膜に異常がみられる「網膜色素変性症」でも、
まぶしく感じることがある。目に入ってきた光に反応して神経に信号を伝える視細胞が
障害を受けるためで、暗い所で見えにくい夜盲症も典型的な症状だ。
目の周りの筋肉がうまくコントロールできなくなり、まばたきの回数が異常に増えるなどの
症状が出る「眼瞼痙攣」の患者も、まぶしさを訴えることが多い。
目を開けているのがつらいほどで、屋内でもまぶしさを感じるという。
原因はよくわかってないが、強いまぶしさが続くのは、脳の奥深くのところで、
神経が雑音を感じているためと考えられる。「まぶしさ」は様々な病気で現れる症状で、
自己診断は禁物。不快感が強い場合は、病的なもの。眼科を受診する目安だ。

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