クリニックからのお知らせ

■★しつこい肩こりの原因とその対策★
肩や首のこりが、マッサージで楽になっても、またくすぶり返す。肩のこりを
自覚する人の多くが、そんなしつこいこりに悩まされているといいます。
放っておくと、頭痛や腰痛、倦怠感などにつながることも。慢性的なこりの原因と
対策についてみてみると。実は体の筋肉のほとんどは、2重、3重に重なっている。
肩こりに関する筋肉で、こりを感じ、もんだりほぐしたりしているのは、
僧帽筋と呼ばれる表層筋だ。しかし、その下には大菱形筋や肩甲拳筋などの深層筋が
幾重にも重なり合い、こりが深くまで及んでしまうと、ほぐれず慢性化する場合がある。
また、筋肉は筋外膜などの薄い筋膜に覆われており、この中にあるコラーゲンと
エラスチンという繊維が伸縮して、筋肉の動きを滑らかにしている。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいると、コラーゲンが凝縮して固まり、
他の部位にまでこりが広がる可能性があるという。こりが治らないのは、表層筋から
深層筋までのこりがミルフィーユ状に重なっているためである。この『ミルフィーユこり』
が長く続くと、筋膜のよじれも加わり、別のところで体のバランスをとろうとするため、
こりが波及していく。改善するには専門医を受診し、筋膜がよじれた部分を
しっかりほぐし、滞っている血液やリンパの流れなどを改善する必要がある。
よじれが集中する「ながしポイント」は全身に180箇所以上、上半身だけでも50〜60箇所あり
それがわかれば、磁気治療器などもある程度は有効だという。慢性化を防ぐには、
生活習慣を根本から見直すことも重要だ。猫背やなで肩など、くせや体形のせいで
こりが治りにくい人もいる。若いころから自分の体の特徴を自覚し、こりにどう対処したら
いいのかを知ることが、慢性化を防ぐ第一歩だ。いかり肩か、なで肩かによっても、
伸ばしていい筋肉とよくない筋肉とがあり、効果的なストレッチの仕方は変わってくる。
一度治っても、環境が変わればぶり返すこともある。自分の体をよく知ったうえで、
1日に3〜4回は軽くストレッチをするなど、筋肉の一部に疲れをためない生活スタイルを
心掛けたい。
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