クリニックからのお知らせ

■★体に無理のないお酒の飲み方★
アルコールは胃や小腸で吸収され、肝臓でアセトアルデヒドに分解、さらに酢酸になる。
酢酸や、処理しきれなかったアセトアルデヒドとアルコールは血中から全身をめぐる。
アルコールが脳の理性をつかさどる部分に働き、感情や本能が表に出るのが酔った状態。
頭痛や吐き気、顔が赤くなるのはアセトアルデヒドによる。日本人など東アジア人の場合
アセトアルデヒドを分解する酵素は遺伝によって、よく働く人58%、働きが弱い人36%、
働かない人6%にだいたい分けられる。10人に4人は酒に弱いか飲めないということだ。
節度ある適度な飲酒とする1日平均アルコール量約20?、女性はこの半分が目安。
量を守っていてもやはり休肝日を設けたほうがいい。飲酒後のサウナや運動はアルコール
の脱水作用を加速し心臓や血管に負担をかける。飲みすぎ防止に他人に酒を勧めないことや
休みだからといって昼間から飲まないことが大切だ。飲むときは食事をとりながらが望ましい。
では、「ウコン入り」などが売りの清涼飲料水は、どの程度役立つのだろうか。
ウコンは、成分のクルクミンに肝臓のダメージを予防する効果が動物実験で出ているという。
人にも効果がある可能性はあるが、有効性について信頼できるデータは見当たらない。
製品によっては鉄分が多く、肝機能に障害がある人などには逆に悪影響を与える心配がある。
シジミの成分ではタウリンがアルコール分解を早め、オルニチンが肝臓の働きをよくする
結果が出ているが、動物実験が中心である。サプリメントよりシジミ汁として飲んだほうが、
ビタミンB群などの他の栄養素も摂取でき、肝臓の状態をよくするといわれる。
飲む前の牛乳はアルコールの約二割が胃から、約8割が小腸から吸収されるので
牛乳に限らず何か食べ物に胃を入れておくと、急な吸収を抑える。
ドリンクに頼るより、お酒自体を控えたほうが健康的です。
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