クリニックからのお知らせ

■★寒い日の快眠とスッキリ起床の工夫★
睡眠のメカニズムを知って、冬も快適に眠り、起きましょう。
睡眠は、深い眠りと浅い眠りが約1時間半周期で、繰り返す。中でも最初の2周期、就寝から
3時間に最も深い眠りが表れる。成長ホルモンが活発に分泌され、体の疲労を回復する時間帯
でもある。この3時間の睡眠の質にとって重要。環境省が推奨する冬の室温は20度。
ただ、布団の中は体温で33度くらいまで上がるので、寝室は温度が低めでもOK。
3度の寒さでも暖かい布団があれば眠れはするが、冷たい空気が肺に入って体温が下がりすぎる。
理想的な室温は、布団から出たとき1枚羽織ってちょうど良い15〜18度ぐらい。
寝付きを良くするために暖房機器をつけ、就寝3時間後にタイマーできるとよい。
湿度にも気をつけよう。東京の1月の平均湿度は1年で最も低い49%。エアコンをつけると
30%まで下がることも。乾燥すると、のどの粘膜が乾きウイルス感染しやすくなる。
加湿器を使って40%〜60%に加湿しよう。湿度が高過ぎるとと室内が結露するので、
湿度計を置いて寝室環境をチェックしたい。寝具の特徴も大事だ。掛け布団で最も保温性に
優れているのは羽毛布団。一方、汗を吸う吸湿性と、汗を放散させる保湿性が最も良いのは
ウール毛布。吸・保湿性の面では羽毛は2番手だ。化繊綿の掛け布団は、この点で劣る。
高齢になると代謝がが下がり、熱の変動も少ないので、保温性の高いものがいい。
好みもあるだろうが、高齢の方には軽くて暖かい羽毛布団がお勧め。
ただ、数万〜十数万円と高価なので、専門店で相談して選びたい。寝る前の備えも侮れない。
冬は熱い風呂につかりたくなるが、意外にも就寝1時間前に38〜40度のぬる湯に20分入るのがベスト。
睡眠時は、体温を下げて脳を休ませるので、このくらいの湯温だと、手足の血管が開いて
熱が開放され、体の深部の体温が下がって眠りやすいからだ。もっと熱いと、手足の血管が
収縮して深部に熱が残り眠りにくくなる。熱い湯が好きな人は寝る、2〜3時間前に済ませよう。
最後はすっきり目覚める方法を。眠気を起こすホルモンのメラトニンは夜に多く分泌され、
光を浴びると止まる。日の出が遅い冬は、徐々に明るさを増すタイプのライトを、
起床30分前にタイマー設定で点灯するのも手だ。あわせて暖房機器のスイッチも入れれば、
心地よく起きられる。
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