クリニックからのお知らせ

■★嚥下障害★
食べ物や飲み物、唾液を飲み込む機能が衰える嚥下(えんげ)障害は、加齢に何らかの
原因が重なることで起こります。かつては脳卒中だけに注目が集まっていましたが、
最近はパーキンソン病や認知症なども原因になるとの認識が広がりつつあります
どのような機能が衰えて嚥下障害を引き起こすのでしょうか。大きく3つに分けられます。
一つは「器質的原因」です。飲み込むときに使う舌や喉の構造に異常が生じます。
炎症や腫瘍、それを取る手術したあとなどに舌や咽頭、食道の構造が変化したり、
圧迫されたりして起こります。一方、「機能的原因」は口の中や喉、食道の構造に
問題がなくても、それを動かす神経や筋肉に異常が起きるケースです。
脳卒中や脳腫瘍のほか、パーキンソン病やギランバレー症候群、進行した認知症、
高齢になるとともに筋肉が衰えるサルコペニアなどが関係しています。
また、薬の副作用によって起こる例もあるので、原因を見極めることが大切です。
「心理的原因」は心身症やうつ病などが相当します。通常、飲食物が食道ではなく
気管に入ると、それを外に出そうとむせますが、嚥下障害がある人の中には誤嚥しても
むせないケースもあります。周りの人が気付かない場合もあるので注意が必要です。
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