クリニックからのお知らせ

■★脳ドック受診について★ ?
アルツハイマー病などの認知症を心配して脳ドックを受診する人が増えている。
主に脳梗塞の兆候をつかむ目的で使われてきたが、用途が拡大しつつある。
ただ、認知症の発症メカニズムは解明しきれておらず、予防・治療法も研究途上だ。
脳ドックに期待しすぎないで、検査内容や、分かることと分からないことを
理解したうえで上手に利用したい。脳ドックを受ける人はまず先端装置を使った
画像検査をする。磁気共鳴画像装置(MRI)で脳のしわなどの細かい構造を見たり、
血管の様子を調べたりする。頸動脈エコーの検査もある。脳画像の第一目的は
脳の血の巡りが悪くなり、脳梗塞をもたらす懸念もある大脳白質病変などの異常や
血管障害をつかむことだ。画像からは認知症の兆候が直接読み取れるわけではない。
むしろ偶然脳梗塞などの危険が分かるケースが多いという。認知症の診断につながるのは、
医師との面談だ。一般的な知能テストや記憶テストを受けるなどである。脳ドックは
通常の人間ドックの追加メニューとして用意している。人間ドックでは生活習慣病を把握
するための問診などをしており、その情報も脳の病気を判断するのに役立てる。
検査で異常が見つかりメモリークリニックの受診や治療などが必要と思われる場合は
医師から詳しい説明がある。MRIの画像を専用ソフトウェアで処理し、認知症との関係が
深いとされる脳の萎縮の有無を判定する医療機関も出てきた。脳ドックのメニューに
同ソフトを使う「脳萎縮解析検査」を設けているところもある。記憶をつかさどる海馬という
部位の萎縮がないかなどを調べる。ソフトは「VSRAD」と呼ばれ、海外でも使われている。
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