クリニックからのお知らせ

■★先天性風疹症候群★

国立感染症研究所は、風疹にかかった妊婦から生まれた先天性風疹症候群(CRS)
の子の出生報告数が、昨年は全国で31人だったとの速報値を公表した。
調べ始めた1999年以降最も多く、これまでの最多だった2004年(10人)の約3倍となった。
(2004年以外は0〜4人/年だった)報告のあった9都道府県のうち、東京が13人で最も多く、
大阪の5人、神奈川の3人が続いた。母親がワクチン接種を一度も受けたことがないか、
接種暦が不明なケースが多かった。13年は年初から夏にかけて風疹が流行し、
患者総数は12年の約6倍に当たる、約1万4000人に上った。感染研によると、
風疹の感染者数が多い年はCRSも増える傾向にあることが分かっている。
免疫のない女性がウイルスに感染すると胎児も感染し、CRSを発症することがある。
代表的な症状は先天性の心臓病や難聴、白内障とされている。
風疹はワクチンで予防できるため、厚生労働省は1歳児と小学校入学前1年間の幼児が
対象となる定期の予防接種を呼びかけている。妊娠中は予防接種ができないため
妊娠前や、妊婦の周囲の人で免疫が十分でない場合は接種を検討してほしい
としている。免疫を持っているかどうかは医療機関での血液検査で調べられる。
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