クリニックからのお知らせ

■★過活動膀胱の症状と治療法★ ?
急に我慢できないほどの尿意をもよおし、漏らしてしまったり、頻尿になったりする
過活動膀胱。悩んでいる人は、40歳以上で、810万人いるといわれている。
命に関わる病気ではないが、仕事や睡眠が妨げられるなど生活に支障が出かねない。
近年、副作用の少ない薬が登場し、治療の選択肢は広がっている。
過活動膀胱は、膀胱が縮み、過敏に動くことで起こる。急に尿意をもよおし、
漏らしてしまったり、昼も夜も頻尿になったりする。40歳以上の12.4%との推計がある。
男女差はない。女性は加齢や出産で膀胱や尿道を支える筋肉が伸び、弱くなることで
起こるようだ。男性は前立腺肥大症によって、尿道が圧迫され、膀胱に負担がかかって
起こることが多い。治療では、膀胱の収縮を抑える抗コリン薬を使う。
以前は1日2回のむタイプが多かったが、近年、1日1回のむだけで効果が長く続くタイプが
登場。今年、おなかやふとももなどに1日1回、湿布のように貼り付けるタイプも
公的医療保険が適用となった。抗コリン薬は患者によって尿の出が悪くなるほか、
口の渇きや便秘などの副作用がある。2011年には、交感神経系を刺激して膀胱を緩める
ミラベグロンという薬が発売された。尿の出は悪くならず、口の渇きなどの副作用も
ほとんどない。治療は、体操や訓練でも効果が出る。その一つが、おしっこをしたく
なってもすぐにトイレに行かずに我慢する膀胱訓練。初めは2~3分我慢し、
少しずつ時間を延ばして膀胱に尿をためられるようにする。もう一つは膀胱や尿道を
支える筋肉を鍛える骨盤底筋体操。椅子に座った状態や、仰向けに寝た状態で、
肛門や膣を閉めたり緩めたりする。3ヶ月ほど続けることで効果が出てくる。

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