クリニックからのお知らせ

■脂質異常症
脂質異常症は、LDLコレステロールや中性脂肪の量が多すぎたり、
HDLコレステロールの量が少ないほど、血液中の脂質のバランスが崩れた状態で、
ほおっておくと動脈硬化を進めて、やがて心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こす心配があります。
自覚症状がないだけに、定期的な健康診断や人間ドックなどでのチェックが大切です。
今、日本人の死因のトップはがんですが、続いて2位、3位を占めるのが心疾患(主に心筋梗塞)
と脳血管疾患(主に脳梗塞)です。心筋梗塞や脳卒中は、動脈が硬くなったり、狭くなったりして
血液の流れが悪くなる動脈硬化が主な原因で発症します。
そして、この2つの動脈硬化が主な原因で発症します。そして、この2つの動脈硬化性の病気による
死亡者数は、がんによる死亡者数を超えているのです。
動脈硬化は誰でも加齢とともに進みますが、年齢以上に早く血管を傷め、動脈硬化を
進ませる危険因子がいくつかあります。糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)、
肥満などの生活習慣病がそうです。
動脈硬化が進むと、動脈の内壁が傷んで剥がれやすくなったり、
もろく破れやすいプラークと呼ばれる瘤ができます。そのために血管は狭くなり、血液の流れが悪くなります。プラークが破れると、血小板などの止血成分が集まって血管の傷を修復しようとします。
このときに血栓ができます。血栓が血管をふさいでしまうと、血液の流れが途絶えてしまいます。
これが心臓の冠動脈に起これば心筋梗塞、頸動脈や脳動派に起これば脳梗塞を引き起こすのです。
コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸などを作る大切な材料であり、
中性脂肪はエネルギー源として働く、どちらも体にとって必要な物資です。
そのバランスが崩れるとさまざまな問題が起こります。この状態が「脂質異常症」です。

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