クリニックからのお知らせ

■★ジェネリック医薬品★
先発医薬品の特許が切れた後、同じ有効成分を用いて開発・発売されるジェネリック(後発品)。
今回、「どちらかといえば」を含め半数以上が使用していると答えたが、情報不足や不安を
訴える声も相次いだ。厚生労働省の調べでは、日本では全医薬品のうち後発品のシェアは
27.6%(昨年9月)。後発品が存在する医薬品に限っても約4割で、アメリカ約9割、ドイツ約8割、
イギリス約7割と比べると低い。基本的に薬が保険でカバーされる日本と違い、諸外国では
全額自己負担の場合も多く、薬価に敏感である。今回の調査でも、最も多くが「価格が安い」を
後発品の選択理由に挙げた。多くの病気で薬代が大変なので助かる、わずかでも医療費削減に
なるならなど、自己負担軽減と国民医療費削減の「一石二鳥」効果も知られているようだ。
しかし、なお不安が残るとの声も多く、効き目が違うとの体験談も少なくない。
薬疹が出た、下痢などで入院、服用を中止した先発品と有効成分は同じでも、
溶ける速度を調節するといった製剤方法、含まれるなどは異なるので、注意が必要です。
両者はまったく同じではなく、統計学的には差がないのです。人によって効き目に差が出るほか
切り替えが難しい薬もある。逆に後発品の方が体に合う場合もある。似ているが、
少し異なる薬と考え、切り替える際はリスクを最小限に抑えるため、1剤ずつ慎重に。
一方、使っていない理由で最も多かったのは医師や薬剤師が薦めてはいないことや
医師から希望を聞かれたことがないなど、患者からは伝えにくいという人が多く、医師の処方を
勝手に変えることで、関係の悪化を懸念したりしていることがある。
担当医に「私は薦めない」と言われた、希望したが投薬してもらえないなど、
明確に否定されたとのケースも認められる。実際に処方する側の声として、以前は粗悪品もあり、
浸透しなかった。いま推奨するなら、もっと有効性、安全性の担保が必要という。
医療費の抑制は大切だが、根本的に医療制度を考え直すべきと話す。
課題もあるが、恩恵を受けることも確か。評価が定まっている一般的な薬のみ後発品を頼む、
利点と難点をきちんと説明して比べてもらい、健康面でも経済面でも豊かになる人を
増やすことが後発品の目標ではないでしょうか。
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