クリニックからのお知らせ

■★糖尿病における低血糖対策について★ ?
低血糖が起きたら、その場で、すぐに、糖分を補って血糖値を上げることが必要です。
糖尿病の薬物療法を行っている人は、低血糖対策の糖分を常に携帯しましょう。
ペットシュガー・角砂糖・ブドウ糖を含むジュースなどでもかまいませんが、
ふつうの砂糖は携帯に向いていませんし、発作時にジュースが近くにあるとは限りません。
包装がしっかりした低血糖対策用ブドウ糖(病院や薬局で販売されていることが多いです)
であれば、安心して長時間持ち歩けます。なお、α-グルコシダーゼ阻害薬を併用している人は、
必ずブドウ糖を持ち歩いてください。この薬は単独でで低血糖を生じる薬剤ではありませんが、
砂糖を単糖類のブドウ糖と果糖に分解する酵素(α-グルコシダーゼ)の働きを阻害するので、
砂糖ではブドウ糖の吸収が遅くなり、低血糖の回復が遅れるのです。
ほとんどの低血糖エピソードには、それが起こった理由がります。低血糖を体験したら、
なぜ、そのとき低血糖が起こったのかを振り返ることが大切です。食事を抜いたときか?
ふだんよりも食べた量、特に糖質の量が少なかったのか?ふだんより運動量が多かったのか?
低血糖が起きた理由がわかれば予防対策が可能となります。運動量が多過ぎたことが原因で
あれば、運動前に少し多めに糖分を摂っておいたり、主治医と相談して食事や運動の見直し、
薬の種類や調節してもらうなどの対策が考えられます。最初の低血糖の経験を活かし、
同じ条件で低血糖が起こらないように予防することが大切なのです。
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