クリニックからのお知らせ

■★スポーツと栄養★
2020年の東京オリンピック開催が決まり、スポーツの関心が一段と高まるだろう。
今の時代のスポーツは、栄養学を抜きには語れない。スポーツ栄養学の基本は
たんぱく質の取り方だ。たんぱく質は筋肉や血液、臓器などの構成成分となる
大切な栄養素。そのたんぱく質を構成するアミノ酸のうち、体内では合成できない
9種類の「必須アミノ酸」を上手にとることが重要だ。卵はコレステロールが
高いので敬遠されがちだが、必須アミノ酸をすべて含んでいる食品だ。
たんぱく質には動物性と植物性があり、卵や牛乳などの動物生殖製品のほうが、
たんぱく質を含む割合が高い。スポーツの現場では、試合や練習など、運動を
終えたすぐ後にたんぱく質を接種することが大切だ。なぜか。運動をすると、
体への負担で筋肉の繊維がダメージを受ける。これを修復するために、筋肉の
もととなるたんぱく質をできるだけ早く取ったほうがよいからだ。たんぱく質の
摂取を怠ると、体は自分自身でそれを補おうとする。具体的には、血液の中の
たんぱく質を体内で利用する。こうなるととやがて、スポーツ貧血になって
しまうことがある。トップアスリートに限らず、軽い運動でも、できるだけ早く
たんぱく質をとることを心掛けるとよいだろう。そうすると遊びとしてのスポーツ
というだけでなく、体を健康に保つスポーツという意味合いがより強くなる。
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