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■★PM2.5の防御法★ ?
PM2.5とは、大気中の微粒子状物質で粒経がおおむね2.5マイクロメートル以下のものを
指す。大きさで規定されているだけで、その中身は硫黄塩や硝酸塩などの塩類、黒色炭素や
有機化合物、金属成分など様々だ。有機化合物は数千種類にも及び、中には発がん性物質も
含まれる。工場の排煙やディーゼル車の排ガス、石炭を使った暖房システムからの排煙、
火山活動などがPM2.5の発生源だ。髪の毛の太さが70マイクロメートル、ハウスダストの
典型であるダニのふんで20マイクロメートル程度だから、PM2.5マイクロメートルは
けた違いに小さい。細かい粒子ほど長く浮いて気体のような振る舞いをする。
それだけ吸い込む可能性が高くなるわけだ。吸い込んだ粒子が気管支に作用して起きるのが
せき。体質的にぜんそくを起こす人もいる。粒子が小さいほど、吸い込んだときに肺の奥まで
達しやすく長期的には、気管支の先の細気管支、さらにその先の肺胞領域まで広く炎症を起こし
間質性肺炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にかかわる場合もある。間質性肺炎やCOPDの先には
肺がんにつながる可能性もあるが、それは何年にもわたって高濃度のPM2.5にさらされる場合。
1〜2日続くぐらいなら、そんなに騒ぐ必要はない。日本ではPM2.5の環境基準を大気1立方?中
PM2.5の量が1年平均で15マイクログラム以下、かつ1日平均で35マイクログラム以下と定めている。
現在、地方自治体が濃度を測定しており、1日平均で1立方?あたり70マイクログラムを超える
恐れがある場合、都道府県が住民に注意喚起をしている。そんなときは屋外活動を控える。
また、外出時にはマスクを正しく着用する。最近は医療用の高機能マスクも売られているが
花粉用マスクでも影響を減らせる。ちなみに、帰宅時に洋服にブラシをかけても花粉のようには
落とせない。
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