クリニックからのお知らせ

■★花粉症に鼻うがいの効果★
鼻がむずむずして、くしゃみや鼻水が止まらない人にとって、鼻に入った花粉を
洗い流す「鼻うがい」を実践すれば、症状が和らぐ可能性がある。生理食塩水を
使う正しい方法を身につけてほしい。花粉症でくしゃみや鼻づまりが起こるのは、
呼吸する際、鼻のおくの上咽頭という部分の粘膜に花粉が入り込むからだ。
粘膜には非常に細かい毛がたくさん生えており、異物をのどの奥に運んで外へ
出そうという働きがある。ただ、毛が生えていない箇所などに付いた花粉などは
取り除けない場合もある。雑菌も同じ仕組みで入ってとどまっているという。
鼻うがいは、この花粉や雑菌を水で洗い流す。花粉症の症状軽減や風邪予防に
効果がある、上咽頭の治療にも有効だという。鼻うがい専用の洗浄液なども
発売されているが、喉のうがいに比べて抵抗を感じる人が多いようだ。
具体的には、セ氏約30度のんるま湯1リットルに9グラムの食塩を入れる。
なるべく蒸留水を使用したほうがよい。市販の胃洗浄用のシリンジを使い、
「エー」と声をだしながら鼻に生理食塩水を入れるのがポイントだという。
1回につき、100〜200ミリリットル程度が適量だ。まず頭を大きく後ろに傾ける。
片方の鼻の穴を塞ぎ、もう一方の穴からゆっくり生理用食塩水を入れて、
口から吐き出す。こうすれば鼻の奥まで洗い流せるという。
生理用食塩水は作り置きしないで、その都度作りすぐ使おう。作るのが面倒な
人には市販の鼻専用の洗浄を使うのもよいという。異物を洗い流すのに有効な
鼻うがいだが、何度も繰り返すと逆効果になる恐れもある。繰り返しやると
粘膜の機能を損ねる。鼻の粘膜は適度の粘膜と一定の温度で環境が保たれている。
刺激が強すぎると粘膜に異常が生じかねないという。このため医師の指導を受けて
実践するのが良いと助言する。鼻うがいは慢性副鼻腔炎の治療や予防にもつながる。
医師は抗菌薬などの治療を優先するが、手術後は鼻の手入れが一層重要になる。
補助的ではあるが、正しい方法で実践すれば効果がある。鼻うがいは自己流を
避けて正しい方法で実践すれば、家族を含めた健康の維持に役立つ可能性がある。
花粉症の季節だけでなく、日頃から実践してみるのもよいだろう。
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