クリニックからのお知らせ

■★脳梗塞を起こす不整脈に注意しましょう★ ?
脳卒中には大きく分けて血管が破れる「脳出血」「くも膜下出血」と、
血管が詰まる「脳梗塞」の2種類がある。日本ではかつて脳出血が多かったが、
大きな原因である高血圧の管理が進んだり、栄養状態が良くなって血管が
破れにくくなったりしたことから割合が下がった。それに代わって脂質異常や
糖尿病の人に多い脳梗塞が増えている。現在では脳卒中の約60%が脳梗塞だ。
脳梗塞はさらに、動脈硬化が原因で発症する「アテローム血栓性脳梗塞」、
細い動脈が詰まる「ラクナ梗塞」、そして心臓に出来た血のかたまり(血栓)が
血液の流れに乗って脳の血管に詰まることで起きる「心原性脳塞栓症」に分け
られる。小さな脳梗塞なら一時的なマヒなど、軽症で済む場合も多い。
しかし、心臓でできた血栓は比較的多く、これが脳の太い血管を詰まらせる。
そのため、心原性脳塞栓症はダメージが大きいのです。心原性脳塞栓症になった
人のうち約2割が死亡し、寝たきりや介助が必要になった人を合わせると約6割を
占めるという。脳梗塞が起きた場合、3〜4時間以内ならtPAという血栓を溶かす
薬を使ったり、カテーテルを通して直接血のかたまりを除去したりする治療法
がある。心原性脳塞栓症の原因で最も多いのが、不整脈のひとつ、心房細動だ。
心房細動がある人のうち3分の1は、一生のうち一度は脳梗塞を起こすという。
心房細動になると心臓は血液がきちんと送り出すことができず、血がよどんで、
血栓ができやすくなる。動悸や胸の痛みなど症状が出るが、はっきりとした症状
がない場合もあるという。年間の再発率は半数近くになるが、特に心原性脳塞栓症
の場合は7割以上で再発がみられるのだという。薬で予防できるのだから予防した
ほうがいい。特に高齢者は気がつかずに過ごしている人が多い。血圧が急に
低くなった人や『何となくもやもやする』というので検査してみると偶然見つかる
こともあります。心房細動かどうかは心電図で検査する。一時的な心房細動で、
検査したときに心電図に現れない場合には。24時間の心電図を記録する「ホルダー
心電図」をつけてけんさしたり、胸が苦しくなるなどの症状が出たときに自宅でも
心電図が取れる携帯型心電計などをつかったりするという。
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