クリニックからのお知らせ

■★イボ予防は肌のケアで★ ?
そもそもイボとは何か。一般に皮膚が盛り上がってできた腫瘍(しゅよう)を言う。
皮膚はいわば細胞が集まったシートのようなもので、本来は隣り合う細胞同士、
制御し合い、平坦な状態を保っている。だが制御が効かず、勝手に細胞が成長し、
隆起したり、少し飛び出したりした状態がイボというわけだ。イボは大別すると
2種類。ウイルス性と、そうでない(非ウイルス性)ものでウイルス性のイボは
子供に多い。足の裏にできたキズ口などからウイルスが皮膚内部に侵入しできる。
皮膚をひっかきがちなアトピー性皮膚炎の子供にも多い。医学的には「ウイルス性
ゆう贅(ぜい)」と呼び、皮膚が清浄な状態ならまず感染しない。大人に多いのは
非ウイルス性のもの。スキンタッグ(軟性線維腫)や脂漏性角化症(老人性ゆう贅)
と呼ぶものが主だ。いずれも紫外線による皮膚の劣化などが原因だ。スキンタッグは
別名「首イボ」や「中年イボ」ともいう。首まわりやまぶた、わきの下などにでき、
皮膚から米粒状に飛び出た状態となる。大きさは1〜3?程度が中心で皮膚と同系色の
ものが多い。中年以降に目立つが、30代前後でできる人もいる。良性で感染の恐れは
ないが、首まわりにできると、衣服でこすれ、炎症を起こすこともある。
だが、それ以上に見栄えを気にする人が多いという。皮膚の表面が盛り上がって、
表面がざらざらした状態になるのが「脂漏性角化症」。一般に「老人性イボ」とも
呼び、直径は数ミリ程度から数センチ程度、色は黒っぽいものが多い。紫外線を多く
浴びる顔や頭部、体など皮脂腺が発達したところにできやすい。
スキンタッグはイボの茎が細ければ、はさみで簡単に切除できる。ただ自分で
切るのは避け、皮膚外科にお願いしたほうがよい。老人性イボは液体窒素による
冷凍凝固法やレーザーで焼いてとるのが一般的。できた部位や大きさに応じ、
切除の仕方は変わる。液体窒素やレーザーを使う場合、1〜2週間でイボは消えること
が多いが、またできることもある。費用は数千円前後という。
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